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「元祖梅ジャム終了」に悲しみの声・・・荒川の歴史を生き抜いた「梅の花本舗」とは?

※本記事はA8等のアフィリエイト、楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイト、アドセンス等の広告を活用したり、記事単位で取材費をいただいた上で記事を執筆しています。


梅の花本舗は、70年もの間梅ジャムを販売していた歴史のある企業です。梅の花本舗の梅ジャムは、非常に人気が高く、生産終了を悲しむ声がたくさん聞かれました。今回は、元祖梅ジャムを生産していた梅の花本舗がどのような企業なのか見ていきましょう。

 

梅の花本舗はどのような企業なのか

(画像引用元:wikipedia

 

梅の花本舗は、元々紙芝居屋に駄菓子の納品をしていました。そんな中、傷物の梅干しの果肉を乾物屋が販売しているということを知り、梅ジャムを作り始めたと言います。梅ジャムは、紙芝居屋で人気だったソースせんべいに塗るジャムとして販売され、大人気商品となりました。

昭和20年代以降は、紙芝居屋が徐々に衰退し、駄菓子屋が流行します。紙芝居屋や駄菓子屋で販売されていた当初は、ソースせんべいの器に梅ジャムを盛りつけたものでしたが、手間を省くためにソースせんべいと梅ジャムを小袋入りで販売し始めます。それからというもの、梅ジャムをソースせんべいに塗るスタイルが定番になったため、調味料のようなイメージで使われることが多くありました。

子どもは、梅ジャムだけ単品で食べるということもあったようです。この頃、オレンジジャムというものも販売されましたが、梅ジャムより日持ちしないことから敬遠されてしまい、梅ジャムの方が売上が高かったと言われています。昭和の子ども達は外で汗をかきながら遊ぶことが多かったため、梅の塩分がちょうど良いものでした。また、駄菓子の定番商品でもあったので、子どもだけではなく大人からの人気も高い商品だったのです。駄菓子屋が衰退してからは、縁日の屋台などで販売されるようになります。

平成に入ると、大型のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ディスカウントストアの駄菓子コーナーで販売されました。業務用の300g入りの梅ジャムもありました。しかし、梅の花本舗の社長が1人で作っていた梅ジャムは、社長の高齢化とともに製造が難しくなってしまいます。社長は87歳を迎え、体の調子が悪くなってきただけではなく、製造機械の老朽化や問屋などの閉店、子どもの味覚が変わってきたことなどを理由に廃業することを決めました。廃業は、創立70周年の12月20日でした。

 

梅の花本舗の梅ジャムはどんな商品なのか

梅の花本舗の梅ジャムは、水で伸ばした梅肉に小麦粉を混ぜ、煮詰めたものです。10cm×5.5cmの小袋に入っていて、梅干しのような酸味が特徴です。袋から直接吸ったりソースせんべいという駄菓子に塗って食べる食べ方が子どもに人気だったと言います。

価格は、販売当初は10円、昭和40年代には5円値上げをしましたが、その後は据え置きでした。なぜこのような価格設定にしたのかというと、幼い子どもでも買えるようにという社長の思いがあったからです。しかし、売り上げは段々と減ってしまいます。2015年には1袋あたりの内容量を1~2g程度減らすことで、値上げを避けるための対策をとりました。それでも、ピーク時の3000万円という売上に届くことはありませんでした。少子高齢化による子どもの減少や食の好みの変化、問屋などの閉店が影響を与えたのではないかと考えられます。

 

梅の花本舗の梅ジャムの口コミは?

梅の花本舗の梅ジャムは、昔から人気の商品でした。では、梅の花本舗の梅ジャムの口コミを見ていきましょう。

 

梅の花は割と値段がお手頃なので、料理も好きでよく買ったり食べに行ったりしてました。
梅ジャムなんてあったのですね(^O^)
梅好きならみんな好きな味だと思いますし、梅の酸味が苦手でもこれなら美味しくいただけますよ。ヨーグルトやパンにつけて食べています。

駄菓子として販売されているので、お手頃な価格が魅力です。様々なアレンジがしやすいのもポイントです。

 

ビニールの袋に,赤ーいものが入っていて,一見毒々しいのですが,実は本物の梅肉ということです。子供がはじめて入った店でこれをみつけ,最後まで買おうかどうしようかさんざん迷った末(親に似てすっぱいもの好きなのですが,外見が?だったようです。おいしくないかもしれないよと,さんざん脅したのもあったようですが)買いました。
結果は,とても満足。ちょっと,試しに舐めさせてもらいましたが,案外,普通の梅肉のような味で安心しました。本当は,せんべいとかにつけて食べるようですが,本人はこの味自体が気に入ったようです。

見た目は真っ赤で、毒々しく見えるかもしれませんが、味は梅干しです。もちろんせんべいなどにつけても美味しいのですが、そのままで美味しくいただけるのが梅の花本舗の梅ジャムです。

 

友達にいただいたのですが、なかなかさっぱりしていて、甘みもほどほどでおいしいです。また買いたくなったので近くのスーパーでみたのですが、売っていませんでした。友達に聞くとあまりいろんな所で売っていないとか・・・残念です。

甘味はそこまで強くないので、酸っぱい梅干しが好きな人には向いています。しかし、あまり色々なお店で買うことができないので、手に入れるのは難しかったかもしれません。

 

梅の花本舗の梅ジャムが食べられないことを悲しむ人たちの声

SNSなどには、梅の花本舗の梅ジャムを食べられなくなることを悲しむ投稿が多数ありました。続いては、梅の花本舗の梅ジャムが食べられないことを悲しむ人たちの声をみていきましょう。

 

元祖 は私の青春駄菓子でした。 2.3年前、月曜から夜ふかしの番組で元祖梅ジャムが話題に上がっていて、たしか製造は企業秘密で分からなかったんやけど、一人で頑張ってあんな美味しい梅ジャムを作ってくれたんや…と感動しました 長い間幸せを届けてくださり本当にありがとうございました 引用元:https://twitter.com/PINKY_neko/status/956448107465654272

梅の花本舗の梅ジャムは、テレビ番組でも紹介されるほど人気の商品でした。子どものころからそこにあったものが無くなってしまうのはとても悲しいことです。しかし、1人で作り続けていた社長への感謝の気持ちを忘れないという心はとても美しいものです。

 

創業してから1人で作り続けていたので、梅ジャムの作り方を知る後継者はいません。そのため、梅の花本舗が廃業してしまうと、同じ梅ジャムを作れなくなってしまうでしょう。子どもの頃その味を楽しんでいた人からすると、あの味を再度楽しめないのは悲しいものです。

 

70年もの間1人で作り続けるのは、簡単なことではありません。途中で嫌になってしまったこともあるでしょう。しかし、できる限り続けてきた姿は、多くの人の心に響いたのではないでしょうか?

 

梅ジャムは、昭和の古き良き思い出を思い出させてくれる商品でもあります。今の時代には無いような魅力を思い出せさせてくれるのが梅ジャムだったという人もいるかもしれません。2018年6月時点では、まだ販売している駄菓子屋さんもあったようなので、もしかして今も思い出に浸りながら、梅ジャムの味を堪能している人がいるのでしょう。

 

ソースせんべいと梅ジャムの組み合わせが大好きだったという人も少なくないはずです。今ではもうその組み合わせを楽しむことはできなくなってしまいましたが、食べられないと思うと食べたくなってしまうのが人間というものです。

 

このように、梅の花本舗の梅ジャムは、多くの人に愛されていた駄菓子です。幼い頃に食べていたという思い出がある人も多いのではないでしょうか。これだけ多くの人が生産終了を悲しむということが、どれだけ愛されていたのかを示しています。

梅の花本舗の廃業に伴い、これからは梅の花本舗の梅ジャムを手に入れられなくなってしまいます。それを悲しむ人も多くいることがSNSの投稿からも分かりました。70年もの間、1人で梅ジャムを作り続けてくれたことに感謝し、昭和の思い出を語るのも良いでしょう。

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