本日のホワイト企業診断の対象企業は「ビジッツテクノロジーズ」です。
人工知能(AI)開発を手がける同社ですが、未来に向けての可能性や注目点を分析して調べてみました。
ビジッツテクノロジーズは、「ideagram」というアルゴリズムを開発し、人間の能力を定量化する取り組みを行っています。HPには下記のような文言があります。
人々の創造性や目利き力、アイデア自体の価値を定量化する事を行っています。
どのように判定するのか、学習させるデータはどんなものなのか、非常に気になりますね。将来の使い方を想定して、今後の展開を予測していくことで、ビジッツテクノロジーズが今後ホワイト企業と呼ばれる企業になれるのか、見ていきたいと思います。
Contents
独自のアルゴリズムを開発
ビジッツテクノロジーズは、2014年にCEOの松本勝氏によって設立されました。AI技術の発展に伴い、生活シーンのあらゆる場面でAIが活躍しています。
量の多い仕事を自動化することで人間は創造的な仕事に時間を避けるようになりますが、AIが共存する時代でも創造性を定量化する方法はありませんでした。
そこで、ビジッツテクノロジーズは独自のアルゴリズムを開発し、人の持つ創造性や目利き力、アイデアの価値を定量化することに成功しました。
ビジッツテクノロジーズはAI開発を中心に事業を展開しており、さらにイノベーターを育成するために学生向けのキャリア教育事業も行っています。
アイデアを数値化できる強み
ビジッツテクノロジーズの強みは優れたAI技術力でしょう。
AIが広まる一方、人々のアイデアを数値化するテクノロジーは今までありませんでした。
しかし、ビジッツテクノロジーズは社会価値の創造を最大化させることを目的に、「ideagram」というAI技術を使ったアイデア測定・創出ツールの開発に、世界で初めて成功しました。
このツールを活用することで新規事業の規格や、人事配置、採用や研修などの目的に活用可能です。また、ビジッツテクノロジーズは学生向けにキャリアパスを形成するためのプラットフォームを提供しています。
学生と社会人をつなげることで、学生は自分のキャリアパスを具体的にイメージできるようになり、また企業もブランドイメージのアップや優秀な人材採用に活用することが可能です。
ビジッツテクノロジーズは2018年7月に第三者割当増資により、約5億円の資金調達を行い、累計調達額が約14億円となりました。
ビジッツテクノロジーズの主なサービスは「ideagram」と「VISITS OB」です。これらのサービスはどのような評価を得ているのか、口コミ評判を調べてみました。
■ideagramの特徴・口コミ
ideagramの口コミを探したところ、口コミはありませんでした。世界初のAI技術によるアイデア測定・創出ツールになりますが、どんな特徴を持つテクノロジーなのかご紹介しましょう。
今までアイデアを相対的に数値化して正確に評価することは、適正検査などでは難しいとされていました。そこで、ビジッツテクノロジーズはAI技術を用いてアイデアを科学的に数値化し、潜在的なクリエイティブ能力を評価できるようにideagramを開発しました。
ideagramでは何ができるのかご紹介しましょう。
・アイデアの発掘
オンラインセッションを通じて良質なアイデアを、1回の実行につき数千から数万個程収集することが可能です。デザイン思考に対する考え方をベースに独自開発された発想プロトコルを組み込んでいるので、参加者の創造性を最大限に引き出します。
・アイデアの価値を測定
オンラインセッションから得たデータをコンセンサスアルゴリズムに入力することで、アイデアを数値化して価値を把握できます。
この数値はアイデアのニーズ予測、新規性、実現の可能性からトータルに算出されるようです。
・個人の創造力や目利き力の測定
アイデアの価値だけではなく、個人の創造力や目利き力も同時に数値化して評価可能です。ideagramを活用することで、ROIの高い新規事業の規格や、アイデア・創造力の高い人材や、目利き力のある人材を把握し、適切な人事配置が可能となるでしょう。
クリエイティブな発想を持つ人材の採用や研修・トレーニングの応用にもなります。
■VISITS OBの特徴・口コミ
VISITS OBは社会人と学生をつなぐためのSNSです。
様々な業界で活躍する大学OBやOGが参加しており、学生は気になる社会人とフォローやメッセージを通じてコンタクトできます。
フォローすると相手に自分のプロフィールが公開される仕組みとなっており、興味を持った社会人からメッセージや座談会の案内が届き、誘いを受ければ直接面会することも可能です。
学生のうちに社会人の話を聞くことでキャリアプランを具体的に描けるようになり、また社会人も有望な人材を見つけられるメリットがあります。
【口コミ】
このアプリで本当に何人かのOBさんに出会えました!
就活生のマストツールです
マッチングアプリとしては良いと思った。ただ問い合わせに対して「改修が完了した」と連絡があったにも
関わらずされていないという事態に疑問
VISITS OBは一般的なSNSと同じくアプリを配信しており、就活生を中心に支持を得ているようです。
不特定多数が使う一般的なSNSよりも身元がはっきりしている分、安全性があり安心して使うことができるでしょう。
ただ、アプリの問題点の改善対応の悪さを指摘されていました。
しかし、中には更新の反映が遅れることもあるので、一概にビジッツテクノロジーズが悪いとは断言は難しいです。
働いている人の口コミ&評判
上記でサービスに関する口コミをご紹介しましたが、ビジッツテクノロジーズで働いている人はどう評価しているのでしょうか?
採用関係の口コミ評判を調べてみました。
今までの環境とは違い人が少ないため、様々なことをマルチタスクでやらなきゃいけないという大変さがあります。
日々いろんな部署の対応をして、とにかく無茶苦茶な状況の中で走らないといけない。
従業員数は2017年5月時点で約30人と規模は少ないです。
なので、様々な業務を1人でこなす必要があり、かなり多忙を予想できます。
社内の雰囲気良く、お互いを支え合う文化がある。
口コミでは社内の雰囲気が良い、社員が仲良しといった口コミをみられました。個人の仕事量は多いかもしれませんが、支え合うことを大事にしているので、無理なく業務をこなせる現場だと考えるでしょう。
社長が純粋な人で、社会に対し良いことをしようとする雰囲気がある。
自分の利益ではなく、人や社会のために何かしたいと考えている企業です。人々を手助けしたいと思う人には適しているでしょう。
自分自身が仕事にオーナーシップを持たない限りは成長はない。
支え合う精神がある企業といっても、与えられた仕事に責任を持ち、課題やミッションをクリアする当事者意識が求められるようです。
主体的に自身の課題に向き合う情熱や責任感のある人に向いていると考えられます。
時短勤務でバリバリと活躍している女性もおり、ベンチャーでも産休、育休がとれる。
ベンチャーのわりに融通は利きやすく、ワークライフバランスはとりやすい。
口コミによると家庭を持つ女性も働きやすい体制となっています。融通が利きやすいので、プライベートの時間も大切にしたい人も働きやすい環境と言えます。
総評
ビジッツテクノロジーズのサービスと採用に関する口コミをご紹介しましたが、サービスに関する口コミはあまり見つかりませんでした。
ideagramは世界初のテクノロジーであり、今まで正確な評価が難しかったアイデア創造力・目利き力の数値化が可能になったことで、新規事業や採用・育成などのツールとして活用できるようになりました。
クリエイティブな人材を求める企業は、人事配置に悩んでいる企業に適したツールと評価できます。
VISITS OBは社会人と学生をマッチングさせるSNSであり、業界や企業について知りたい就活生にとっては優秀なサービスのようです。
対応に関してはマイナス意見もありましたが、小規模の企業であることから、何か不手際が生じた可能性もあります。
採用に関する口コミでは、比較的良い評判となっています。
仕事量が多く、責任も必要な職場ですが、社内の雰囲気は良くバックアップ体制も整っているようなので、安心して働くことが可能です。
ベンチャーでありながら育休・産休、時短と家庭と両立する女性も働きやすい環境となっています。
ビジッツテクノロジーズはベンチャー企業を対象にした雑誌でも取り上げられている企業であり、将来性や成長性を期待された企業だと言っても過言ではないでしょう。