野村紘一さんは億ションを生み出した革命児として2chでも知られています。
40年以上も赤字を出したことなく黒字経営を続けているそうですが、彼の経営手腕はどのようなものだったのでしょうか。
詳細を見ていきましょう。
野村紘一さんが不動産経営で目指したもの
野村紘一さんは東京で高級住宅を販売するアルテカの社長で、様々な不動産のあり方を変えた人物としても知られています。バブル期に億ションと呼ばれる高級物件を多数販売し、高額でありながら多くの人が購入しすぐに完売となった事は不動産業界の中でも大きな出来事と現在でも語り継がれる内容となっていますが、その根底には当時の都心の現状を打破し、より住みやすく環境の優れた街にしたいと言う思いがあったと言われています。これは、野村紘一さんが不動産業を始める際に都心の現場を見て感じた様々な問題点を解決しようと様々な対策を行った結果とも言えるのです。
バブル期の都心の不動産は、人が住まない異常なほどに価格の高い物件が多いのが特徴だったことが2ちゃんねる(2ch)や5ちゃんねる(5ch)でも知られています。不動産が投資の目的に利用されることが一般的で、そのため一般の人がこの地域に住むことができなかったのです。交通の便が良く様々な設備が整っている地域でありながら、地価が急激な変動をするために安心して住むことができないと言う都心の問題を解決するため、野村紘一さんは様々な手法を用いて住むための住宅を販売することに成功しました。
その中でも注目される方法が、等価交換方式と言われる方法です。それまで不動産は土地の所有者が大きな権限を持ち、その土地を購入したり借りたりしてマンションなどを建てることが多かったのですが、これでは土地の価格が急激に変動することにより物件の価格も変動してしまうため、非常に維持することが難しかったのです。これを安定させるために土地の所有者と建物を建設デベロッパー等が権利を相殺することにより、土地付き物件と言う1つの不動産物件として取り扱われることになるため、資産価値が安定し安心して売買をすることができるものへと変化しました。そのため、高い価値を維持できることになり、自ら住んでも資産価値を維持できる仕組みを整えたことで、富裕層を中心にこの場所に住む人が非常に増えたと言う実績があります。この等価交換方式は現在のほとんどのマンションなどで行われており、そのために購入をして住む人が増え現在の再開発ブームにつながっているのです。
野村紘一さんのすごいところを知る
名前を聞いただけですぐ記憶から引き出せる人はそう多くはないでしょうが、それでも不動産・建築・土地開発の業界内であれば知らない人はいないと言われるのが野村紘一さんです。彼のすごいところを知れば、これからの生きるヒントを見つけることができるかもしれません。
1億円のマンションを不景気のどん底の時代に完売させた人物でもあります。多くの人がそんなことができるはずもない、負債を抱えて終わるとまで揶揄されていたのに、いざ蓋が開けば完売まで持っていた伝説を持っています。不景気のどん底に1億円のマンションなんて売れるはずもないと考えるのは一般常識になりますが、しかし彼は需要をしっかりと見極めていました。
良い品物であればどんなに高くてもお金を持っている人であれば購入することを判断したのが勝因です。付加価値さえつければ、そしてターゲットを限りなく絞ることによって得た勝因となるでしょう。
その後土地開発においても、大きな伝説を残すことになったのも野村紘一さんです。良質な土地を持っている所有者は開発したいけれど、資金がないことで悩んでいます。デベロッパーは土地開発をしたいけれど、所有者を見つけることができないことで行き詰まっていました。そんな時双方を差し出すことで、双方が収益化できる仕組みを野村紘一さんが作り上げることに成功します。双方が求めているものを所有することになりますので、互いがウィンウィンの関係を築ける良質な商談となるでしょう。
需要をしっかり見定め、ターゲットは確実に絞り、互いの要求がマッチングするところまで見定めたのが、野村紘一さんになります。ここまで見極めることによって、大きな資産を築き上げることになりました。今の日本では土地の価格が上がっていることから、大きな影響を与えるエピソードになるでしょう。漠然とした視点を持つことしかできない人も多いですが、野村紘一さんのように絞ることで見えるものがあるのかもしれません。
不況の中でも業績を残し続ける野村紘一さん
株式会社アルテカを立ち上げた野村紘一さんのビジネス力の高さはただ単純に高級分譲マンションを開発したことだけではなく、不動産物件の活用方法を提案するなどといった総合的な業務に対応することが可能であることが挙げられます。日本で初めて等価交換方式を考案したのも野村紘一さんです。自分で不動産の事業を行いながら等価交換方式と呼ばれる新たな方式を考案し、関連する法律も新たに施行されることになったことからも、等価交換方式がどれほど画期的な方式なのかが分かります。
野村紘一さんといえば1億円以上する高級分譲マンションを販売した功績が目立ちますが、その功績はただ単にマンションに等価交換方式を適用しただけに過ぎないのかも知れません。色々な事業に取り組んだ中で生み出された形の1つが1億円以上する高級分譲マンションであり、不動産物件を活用する活動を含めて付加価値が高い不動産物件を開発するビジネスのセンスがあるということになります。そうでないと、なかなか成功するような事業ではありません。
日本の経済はリーマンショックという非常に大きな危機を迎え、それからは長い期間続くデフレ不況になっているので、そのような状況の中で、野村紘一さんが代表を務める株式会社アルテカは今でも業績を残し続けています。近頃になって景気がようやく立ち直りつつあると言われるようになったのですが、まだ景気が良いという訳ではないことは多くの人が実感している状況です。そのような経済の状態で業績を残し続けているのは、本質的なビジネスを理解しているからであると考えられます。
ただ単に1億円以上する高級分譲マンションを開発する事業に取り組むだけではなく、不動産物件の活用する方法を的確に提案することが可能だったからこそ現在も成功を収めているという訳です。そのためリーマンショックを迎えたりデフレ不況を迎えたりしても、株式会社アルテカが経営を続けてこられたと言えます。
不動産業界で注目できる野村紘一さん
自分が住むため、あるいは投資用として不動産の情報を集めていると、いろいろと参考になる話題が出てきます。物件の価格相場であるとか、建築の技術であるとか、そういったもろもろの話題です。素人には理解が難しいテーマがあるのが実情ですが、それなりに興味深いテーマもありました。
それは不動産会社の経営者の話で、野村紘一さんという人物のことです。販売価格が1億円を超える物件を通称として億ションと呼ぶことがありますが、この名称を作るきっかけとなったのが彼であるというエピソードを読みました。
だいぶ昔の話になりますが、当時は高価すぎるマンションは売れないという認識が業界の定番で、そんな雰囲気のなかで高価な物件を売り始めたのです。冷ややかな視線を送る人もいたようですが、見事にその物件は売れて、億ションはめずらしいものではなくなりました。価格に合った物件であれば、高額であっても売れ行きに問題が生じないと明らかにしたわけです。
こうした開拓者精神、チャレンジ精神はなかなかいいですね。雰囲気に流されてしまうと、ビジネスとして大きな利益を得られないのかもしれません。価格に合った物件を提案するため、野村紘一さんが率いるスタッフはいろいろと工夫しました。今では当たり前になっている広い玄関エントランスや、キッチン用設備など少し豪華な施設は、億ション開発当時から取り入れられています。
暮らしやすさを考えて、きちんと設備を考えていくと自然と豪華になっていくのかもしれません。居住者の立場から見ると、価格が安くても住みにくい物件だと困ってしまうことはありうるので、バランスの取れた価格設定は本当に大切です。
単純に高価であれば設備もよいかといえばそうともいえないので、野村紘一さんが指揮した設計は絶妙なバランスだったのでしょう。不動産を選ぶとき、価格や立地だけではなくて設計や建築を担当した会社もチェックするのが適切なのかもしれません。