浦崎忠雄氏は、高度医療器械販売業を手掛けているメハーゲングループを設立した人物です。
他の企業ではなかなか気づかないようなニッチなニーズに目を付け、事業を展開しているのがメハーゲングループです。
医療業界で働く人の中には、もしかしたら名前を見聞きしたことがある方もいるかもしれません。
しかし、浦崎忠雄氏が具体的にどのような人物なのか、株式会社メハーゲンとメハーゲングループはどのような事業を行っているのか知らない方も多いでしょう。
そこで今回は、浦崎忠雄氏や株式会社メハーゲン、そしてメハーゲングループについて詳しく解説していきます。
Contents
浦崎忠雄氏はどんな人?
まずは、浦崎忠雄氏がどのような人物なのかご紹介していきます。
【メハーゲングループを設立した人物】
浦崎忠雄氏は、メハーゲングループを1992年に設立した人物です。
メハーゲングループは、高度医療器械販売業や医療用IT企業で病院内における様々なITサービスを提供しています。
医療業界は、他と比べるとデジタル化が遅れている傾向があります。
それを問題視し、医療のIT化を進めるために先頭に立って取り組んできたのです。
【浦崎忠雄氏の思い】
浦崎忠雄氏が立ち上げたメハーゲングループの名称には深い意味が込められています。
メハーゲン(mehergen)は、オランダ語の「Medisch Hervomingen」を日本人にもわかりやすく短縮して作られた造語です。
「医療改革」という意味です。
医療技術に関しては、日本は世界でもトップレベルに君臨しています。
しかし、医療系のデータ管理はオランダや北欧の方がはるかに進んでいるという現状があります。
医療業界にITを持ち込むことにより、先進国に近づくための支援を行いたいと浦崎忠雄氏は考えているのです。
日本の病院だと、会計で待たなければいけない時間が長かったり、予約をしていても朝早くに診察券を出さなければいけなかったりするため、足を運ぶ人の負担が大きくなっています。
また、検査のために何時間も待たされているのに他の検査室が空いているなんてことも珍しくありません。
そのような光景は、昔から変わっていないのです。
日本人はそれが当たり前だと思って何時間も待ちますが、諸外国ではあり得ないことです。
中国や韓国では待合室が患者でいっぱいになっている光景を見ることはないと、浦崎忠雄氏もインタビューで語っています。
そのような視点から見た時に、日本の医療は他の国より遅れているのだと浦崎忠雄氏は理解したそうです。
【IT化は人手不足の解消にも役立つ?】
浦崎忠雄氏は、IT化は人手不足の解消にも役立つと考えています。
なぜかというと、オンライン診療などの普及はIT化が進んでいるほど導入しやすくなるからです。
そうすることにより、医療従事者が不足している地域でも問題なく診察が可能となります。
今後は、遠隔操作による治療も進んでいくのではないかと考えられます。
遠隔操作による治療が可能となれば、人手が少ない病院でも適切な治療を提供できるでしょう。
本来であれば必要だと考えられる技術ですが、まだまだデジタル化やIT化は進んでいないのが現状です。
そんなニッチな分野に挑戦したいという熱い思いを浦崎忠雄氏は持っています。
【日本医療でDX(デジタルトランスフォーメーション)が進まない理由】
DXというのは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の頭文字を取った言葉です。
Transformationには「変容」という意味があることから、デジタルによる変容という意味になります。
デジタル技術の活用によって、私たちの生活やビジネスに変容が起こることを指します。
各業界ではDXが盛んに行われていますが、医療業界では他よりも進んでいないのが現状です。
浦崎忠雄氏によると、医療関係の企業がお互いの権益を妨害しない分野ではAIの導入やIT化が盛んに行われていると言います。
癌の診断や心電図の解析、薬の開発といったように1つの会社だけで完結する場合は、積極的にIT化が進められているということになります。
一方、データを共有しなければいけない分野になると利害が相反してしまうため、IT化が進まなくなっているのです。
これが浦崎忠雄氏の見解です。
問診表や薬の処方箋といったIT化が比較的容易そうな部分でも、オンライン化は残念ながら進んでいません。
予約システムに関しても、電話がメインとなっていてホームページから予約するというケースは少ない傾向があります。
オンライン化によって個人情報が漏洩してしまうリスクもあるので、慎重にならなければいけないという意見ももちろんわかります。
しかし、オンライン化しなくても何らかの形で情報が外部に漏れる可能性はあるため、絶対に安全だという保証はないのです。
海外ではDXが進んでいることからも、導入するメリットは大きいと考えて問題ありません。
日本は過度な安全志向により、現在までDXが進んでいないのではないかと浦崎忠雄氏は語っています。
テクノロジーが進化し続ける中で、医療分野が置いてけぼりになっていることは見過ごせません。
アナログな部分をデジタル化すると、病院で働いているスタッフも足を運ぶ患者にも恩恵があります。
データを一元化するメリットも大きいため、浦崎忠雄氏は株式会社メハーゲンやグループ企業の力で医療分野のDXを進めていきたいと考えているのです。
株式会社メハーゲンはどんな会社?
浦崎忠雄氏は、株式会社メハーゲンの代表取締役を務めている人物です。
続いては、株式会社メハーゲンがいったいどのような会社なのかみていきましょう。
【会社概要】
株式会社メハーゲンは、2008年10月に設立された会社です。
前述したように代表は浦崎忠雄氏が務めています。
2022年5月の段階で従業員数は46名となっています。
事務所の所在地は福岡です。
事業内容は、グループ企業を担う会社としてグループ経営企画や新商品の開発、IT医療分野の企画開発、商品の販売・企画などが挙げられます。
企画・開発においては、医療経営分析や医療情報研究、医療機器、治療マルチソリューション、医療物流システムなど幅広く展開しているのが特徴です。
こうした幅広さに対応できるよう、社内には多くの専門部署が設けられています。
- ディーラー事業部(カテーテル商品課、不整脈商品課、総合商品課)
- オリジナル商品開発・企画部
- オリジナル商品販売部(パラマ販売課、IT販売課)
- 病院経営企画開発部(物流システム課、経営支援課)
- 総務部(経理課、海外所業課、人事課)
- メンテナンスサービス部(ネクシスサービス課、パラマテックサービス課)
- 医療情報部(市場調査課、医療情報企画課)
【採用情報】
株式会社メハーゲンでは採用活動を行っています。
募集対象となるのは高卒以上(18歳~)となっていて、業界未経験者や営業未経験者でも積極的に採用しています。
勤務地は福岡で、配属される部門は入社後に決まるようです。
勤務時間は9時~17時30分、実働は7時間半となっています。
給与は会社の規定によって決定されます。
待遇・福利厚生に関しては、社会保険完備、家族手当、通勤手当、役職手当、退職金制度、社員旅行があるため、基本的な部分はしっかりしている会社だと言えるでしょう。
昇給は1年に1回(4月)、賞与は1年に2回(7月と12月)です。
休日・休暇は、完全週休2日制(土曜日と日曜日)、祝日、夏季・年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇です。
年間休日は125日と記載されています。
応募したい場合は、株式会社メハーゲンの公式サイト内にある採用情報ページ下部の「応募のお問合せ」から連絡をしてみましょう。
メハーゲングループについても徹底リサーチ!
浦崎忠雄氏は、メハーゲングループの代表でもあります。
最後に、メハーゲングループについてご紹介します。
【企業情報】
浦崎忠雄氏が代表を務めているメハーゲングループは、2008年10月に設立されました。
営業所は全国各地に点在しており、グループ全体の社員数は510名となっています。
創業したのは1992年4月で、最先端医療系の専門商社として循環器科や脳神経外科、整形外科、消化器外科など幅広い分野で現在も活動を続けています。
医療分野におけるITソリューションにも早くから注目し、医療用ソフトウェアも手掛けています。
成約分野においては新薬治験コーディネーターの派遣をするなど、様々な側面から医療業界をサポートしています。
また、M&Aにも力を入れており、日本国内の医療機器製造会社を吸収合併したり、ハンガリーに拠点がある心電計専業メーカーの買収にも成功したりしているのです。
今後も、さらなる事業展開が見込める会社だと言えるでしょう。
【メハーゲングループに属する企業】
メハーゲングループには医療分野に携わる会社が9社属しています。
株式会社メハーゲンについては先ほど詳しくご紹介したので、他の8社がどのような会社か簡単に説明します。
株式会社エムアイディ
株式会社エムアイディは、ディーラー事業を行っています。
関東エリアと関西エリアを中心に、全国各地で医療機器や医療用消耗品、ソフトウェア・システムの販売などを行っています。
株式会社フィデスワン
株式会社フィデスワンは、株式会社エムアイディと同じくディーラー事業を行っている会社です。
九州エリアでビジネスを展開しており、医療機器や医療用消耗品を取り扱っています。
また、ソフトウェア・システムの販売も行っています。
株式会社ネクシス
株式会社ネクシスは、システム開発・製造を行っている会社です。
コンピューター用のソフトウェアの開発や製造、販売、医療用機器具の販売、医療用機器具の補修管理、医療用機器具の輸出入、起業運営に関する全般的な業務の受託、企業経営コンサルタント関連の業務を担っています。
ユーネクスト株式会社
ユーネクスト株式会社は、治験サポートを行っています。
医療機関における治験サポートを行うために、治験コーディネーターの派遣をしています。
治験事務局代行や治験審査委員会(IRB)運営支援も含むトータルサポートを行っているのです。
株式会社パラマ・テック
株式会社パラマ・テックは、医療機器の製造や販売を行っている会社です。
医科や薬局向けの医療機器を手掛けています。
取り扱っているのは、生体信号測定器や多機能健康管理システム、脈波・コロトコフ音記録計、医薬品注入コントローラなどです。
株式会社シーエス・ラボ
株式会社シーエス・ラボは、医療機器のインターネット販売を行っています。
医薬品・医療機器の製造・販売、医療機器・理化学機器の保守点検・修理、理化学機器・器材の販売、コンピューターや主変機器の販売(レンタルやリースも含む)・保守サービス、通信販売業、劇物毒物一般販売業、そしてそれらに付随する全ての業務を担っているのです。
株式会社ラブテック
株式会社ラブテックは、医療機器の製造や販売を行っている会社です。
ハンガリーに本社があります。
安静時検査・運動負荷検査用心電計、ホルター心電計、「Cardiospy」というソフトウェアの開発や製造がメインの事業となっています。
さらに、それらをヨーロッパをはじめとした世界各国に向けた販売も行っているのです。
アイペックホールディングス株式会社
アイペックホールディングス株式会社は、医療機器の販売を行っています。
国内外のメーカーと連携し、最新の選択ができるような事業を展開しています。
多用な医療分野で役立つ医療用機器や医療用品の総合商社です。
まとめ
今回は、浦崎忠雄氏や株式会社メハーゲン、そしてメハーゲングループについて解説してきました。
日本の医療業界では、まだまだDXやIT化が進んでいないという現状があります。
そのような状況では成長を見出すことが難しくなってしまうため、変えていく必要があると浦崎忠雄氏は考え、株式会社メハーゲンを設立しました。
メハーゲングループでは医療機器に関する様々な事業を展開している会社が含まれています。
それぞれが持つ力を合わせれば、日本の医療業界には大きな変化が訪れることでしょう。
医療業界の変革を期待し、浦崎忠雄氏はビジネスを展開していると言えます。
今後も浦崎忠雄氏を含め、株式会社メハーゲンやメハーゲングループの動きに注目していきましょう。