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日本初の「睡眠報酬制度」を導入した『株式会社CRAZY』について

本日のホワイト企業診断の対象企業は株式会社CRAZYです。株式会社CRAZYは「CRAZY WEDDING」というウエディング事業を行う会社です。オーダメイドの結婚式をプロデュースしています。

今回、株式会社CRAZYをとりあげようと思った理由は、日本初の「睡眠報酬制度」という福利厚生を導入したからです。10月9日にこの「睡眠報酬制度」の導入を発表し、早くも日本中から称賛の声が上がっています。

どうみても優良ホワイト企業ですね。「株式会社CRAZY」について、そして「睡眠報酬制度」について詳しく調べてみました。

 

寝ると報酬がもらえる「睡眠報酬制度」とは?

10月9日、株式会社CRAZYの森山和彦社長は「日本初の『睡眠報酬制度』を導入する」と発表しました。社内でひっそりと始めるのではなく、メディアにしっかりと公表することで、この『睡眠報酬制度』は一時的な思いつきではなく、社員の健康を守るために長く続けたいという社長の意思が伺いしれます。

「睡眠報酬制度」とは、その名の通り、睡眠時間に応じて報酬を支払う制度です。スマートフォンアプリで社員の睡眠時間を計測し、1週間のうち6時間を超える睡眠をとった日が5日間以上あれば報酬を与えるというものです。現在は、睡眠時間に応じて「社食」が無料もしくは安く食べられるという福利厚生になっていますが、ゆくゆくは「給与」にも還元するそうです。目的は社員の健康管理と、しっかりと睡眠をとることによる生産性の向上です。

株式会社CRAZYは社員のことを考えてこの制度を導入しているのだなと評価できる点が、「この睡眠報酬制度を強制せず、社員の体調やモチベーションに応じてまちまちにしている姿勢」です。例えば、中には「短い睡眠でも健康的な生活が送れる」といういわゆる”ショートスリーパー”という人々がいます。

“ショートスリーパー”というのは、3~4時間の短い睡眠時間でも健康に元気に過ごせる人のことを指します。こういう人に6時間睡眠をさせると、睡眠を取り過ぎて、かえって健康を阻害してしまう恐れがあるのです。

株式会社CRAZYは”ショートスリーパー”の人への対策もきちんと考えており、”ショートスリーパー”の人はその旨を申告すると、その人の健康状態に合った「睡眠報酬」の条件を提示してくれます。

実際に、「自分はショートスリーパーだ」と申告している社員が1名いるそうで、その場合はその人に合った条件で睡眠報酬を与えているそうです。また、中には「睡眠時間はプライベートなので、睡眠時間は計測されたくない」という人もいるので、決して強制にならない配慮をしています。

今回の「睡眠報酬制度」は、寝具の会社「エアウィーヴ」の全面バックアップで行っています。「エアウィーヴ」の睡眠計測アプリを使って、社員の睡眠時間を計測し、睡眠時間をポイントに換算しているそうです。他にも、希望する社員にはエアウィーヴのマットレスパッドを特別価格で販売したり、エアウィーブの専門家「快眠プランナー」による睡眠セミナーも実施しています。

 

なぜ「睡眠報酬制度」を始めようと思ったのか?

森山社長がこの「睡眠報酬制度」を始めようと思ったきっかけは、大手広告代理店「電通」の社員の不満だそうです。森山社長が電通勤務の知人と話をした際に、「社員の過労死以来、会社の労働時間の管理が厳しくなった。労働時間が厳しく管理されるが、本当はもっと仕事がしたい」と悩んでいたそうです。電通の社員からこうした不満はしばしば耳にします。

彼らはクリエイティブな仕事をしており、クリエイティブな仕事をする人は時間に縛られず時間をかけて仕事をしたいタイプの人が多いのです。天才的な閃きのある人はいいかもしれませんが、じっくりアイデアを練って形にしたいクリエイターは多いでしょう。結局、労働時間を強制的に管理しても、仕事を家に持ち帰るのです。家で仕事をしたり休みのときに仕事をしたりします。

そうすると、「労働時間は実は減っていないのに給与(残業代)が下がる」という悪循環に陥ります。「働いても金にならない」、サービス残業は社員の大きな不満となり、他にもっと好条件なクリエイティブな仕事があれば、辞めて転職してしまう人も多いでしょう。

森山社長は、この電通の事例を聞いて、「管理すべきは、社員の労働時間ではなく健康だ」と思ったそうです。今はパソコンやスマホで仕事ができてしまう時代なので、結局は仕事を家に持ち帰ります。オフィスにいる社員の労働時間を管理しても何の意味もないのです。

株式会社CRAZYが、この制度を導入する前に社員にアンケートを行ったところ、社員の7割が「睡眠や休息の取り方が原因でベストパフォーマンスを出せない日がある」と回答したという。この結果を受けて、森山社員は、エアウィーブの専門家「快眠プランナー」による睡眠セミナーを実施したり、「睡眠報酬制度」を導入したりと、社員の健康状態を改善するための策を編み出すのです。

 

ネットでの反応は?

この「睡眠報酬制度」について、ネットでの反応はどのようになっているのでしょう?全体的に賛同の意見が多いですが、中には批判的な意見もあります。

賛同的な意見

良い制度だと思います。 どれだけ寝れば眠気を感じずに1日を過ごせるのかは人によって様々なのでそれを知るだけで価値のある制度です。それを知れれば睡眠の価値が高められると思います。

エアウィーブのバックアップが良い!睡眠の質を高めたいなら、枕も布団も買いたくなる

我が家は睡眠のエリートです(笑)旦那の会社でも導入して欲しい

健康のために導入してるわけだし、ネガティブに捉える理由は何もない。強制でもないし、寝たら報酬もらえるなんて最高!!!

「管理すべきは社員の健康だ!」いいですね。

めっちゃホワイト企業やん!!

否定的な意見

睡眠障害の人には余計なプレッシャーになりそう。介護や子育てで夜中起きちゃう人にはどうなの?

余計なお世話。どこまでプライベートに入り込んでくるんだよ!睡眠なんてプライベートなのに。監視されてるみたいで嫌。

睡眠時間を削って趣味でリフレッシュする人もいるからね。仕事終わってから寝るまでの時間に、テレビみてビール飲んでぐだぐたやるのが幸せな俺はどうすればいいんだろう。もしうちの会社で睡眠報酬制度が始まったら、強制じゃないにせよ、報酬欲しさに6時間寝たりして、プライベート削られてストレス溜まりそう。

生産性向上を謳ってるが、毎日の睡眠時間の計測と報告に余計な時間使ってるんじゃないか?

など、ネットでは好意的な意見が多いものの、否定的な意見もみられます。新しい取り組みは必ず批判がつきものですから、気にすることはないでしょう。

実際に、否定な意見の殆どが、株式会社CRAZYが想定しているものばかりでした。「プライベートまで管理されたくない」「睡眠時間が6時間いかなくても十分休める」、こうした人達への対策はしてありますので、批判している人はよく内容を理解していないのでしょう。

また「介護や子育てで夜中寝られない人にとってはプレッシャーじゃないか?」という意見もお門違いだと思います。だいたい、こういうことを言う人は、介護者でも子持ちでもなかったりします。自分とは関係のない世界の人を例に挙げて「こういう立場の人のことを考えていない」と批判するのは、実はその立場にいる人のことを思いやっていないのです。

強制ではないのですから、睡眠報酬制度を遠慮したい人はやらなくていいのです。「やらない」、何ら難しいことではありません。

 

「睡眠報酬制度」の効果は?

前述のとおり、株式会社CRAZYがこの制度を導入する前に社員にアンケートを行ったところ、社員の7割が「睡眠や休息の取り方が原因でベストパフォーマンスを出せない日がある」と回答しました。

ところが、この「睡眠報酬制度」や「快眠セミナー」を導入した結果、「睡眠や休息の取り方が原因でベストパフォーマンスを出せない日がある」と回答した社員は、3割まで減ったそうです。この制度のおかげで積極的に睡眠をとる社員が増え、仕事の生産性が向上しているようです。

森山社長は、「制度の目的は、個人の健康にひも付くパフォーマンスの向上。新たなインセンティブ制度を通じ、より自由で多様な働き方を実現する社会実験になる」と述べています。

今後も「睡眠報酬制度」を進化させるとともに、社員の「運動」に関する報酬制度なども検討しているといいます。「プライベートは放っておいてくれ!」という批判的な意見も一理ありますが、「仕事でベストパフォーマンスを出してもらうため」と考えるとプライベートの管理もある程度必要であると考えます。

極端な例ですが、芸能人のプライベートを事務所が管理するのと同じようなものだと思います。芸能人に多くの人に愛されるタレントになってもらうために、健康状態はもちろん交友関係やプライベートのSNSの発信などを事務所が管理しているのです。これはタレントを守るための行為であると思います。

「管理」という言葉は、「束縛」を連想するためネガティブに捉えられがちな言葉ですが、私は「守る」という意味も込められた言葉だと思います。睡眠は生きていくために欠かせない行為であり、睡眠時間が足りないと情緒不安定になったりイライラしたり、酷い場合はうつ状態に陥ります。当然、仕事のパフォーマンスも落ちます。

会社に貢献し、給与を上げて出世したいならば、十分な睡眠をとることは必須です。睡眠報酬制度は、社員の健康を守る素晴らしい制度であると思います。日本で始めて株式会社CRAZYが導入しましたが、他企業(特にPC一台あれば仕事ができてしまうため、労働時間が把握しにくいIT系やクリエイティブ系の職種)でも是非取り入れて欲しい試みです。

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