クイーンズヘナは、株式会社エヌティーエイチが取り扱っている化学成分を含まないカラーリングトリートメントです。
ヘナという植物を原料にしているため髪や頭皮にかかる負担が軽く、カラーリングと同時にトリートメント効果も得られることから近年人気を集めています。
今回はクイーンズヘナを中心にヘナを取り扱っている企業、ヘナの特徴と使用時の注意点についてご紹介していきましょう。
クイーンズヘナとは
ヘナとは熱帯地方に多く分布しているミソハギ科の植物で、和名では「指甲花」という名前が付けられています。
古代エジプトではクレオパトラが爪を染める際に使っていたそうです。
この他の用途として、インド伝統の医学であるアーユルヴェーダでは生薬として使用されていました。
クイーンズヘナは、ヘナの中でもインドのラジャスターン地方で栽培された良質なヘナを使っており、髪や頭皮が傷みにくいカラートリートメントに仕上げています。
ヘナを取り扱っている企業
ヘナを取り扱っている企業は国内にいくつか存在します。
こちらでは一部の企業をまとめてみました。
株式会社エヌ・ティ・ーエイチ
設立:平成10年6月
本社所在地:東京都中央区日本橋
化粧品や日用雑貨天然素材商品、絵健康補助食品や茶類の流通販売を行っています。
全国に10店舗のサロンを展開し、白髪用カラーリングトリートメントのクイーンズヘナを販売しています。
関連企業であるNTHインターナショナル株式会社が韓国のソウル市にあります。
株式会社ジャパンヘナ
設立:昭和62年9月にアンフィーニという名称で営業を開始
平成9年に有限会社ジャパンヘナへの社名変更を経て、平成28年8月に株式会社ジャパンヘナとなりました。
本社:東京都目黒区
都内に2店舗ヘアサロンを展開しています。
ヘアサロンの運営だけでなく、ヘナの輸入販売、ヘナの講習などを行っています。
株式会社グリーンノート
設立:平成9年7月
本社:東京都中野区
ヘナ輸入販売、製造、白髪用品、化粧品、入浴剤などの企画、製造、販売、講習会や啓蒙活動を行っています。
グループ会社に有限会社美しい地球、株式会社グリーンテラという会社があります。
株式会社ナイアード
設立:平成4年11月
本社:東京都福生市
化粧品の製造、輸入、販売を行っています。
伝統技術と自然素材、そして新しい技術によってさまざまな製品を生み出しています。
ヘナの特徴と使用時の注意点
ヘナの葉には「ローソニア」という赤色色素が含まれており、ローソニアはタンパク質に反応して発色するという性質を持っています。
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質なので、ローソニアがケラチンに反応して発色することで髪の毛が染まるのです。
他にもヘナには下記のような特徴があります。
・髪や頭皮へのダメージが少ない
ヘナの最大の特徴と言えるのが、染髪をしても髪や頭皮へのダメージが少ない点です。
染色はヘナの葉を粉末状にしたものを使っていて化学成分を含まない分、髪や頭皮へのダメージを軽減しながら染めることができます。
・ジアミンのリスクがない
一般的なカラーリング剤にはパラフェニレジアミンというアレルギーを起こしやすい成分が含まれています。
頭皮にかゆみを感じたり、かぶれを起こしたりしてしまうというのがジアミンアレルギーです。
最悪の場合、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
クイーンズヘナのようにヘナ100%のカラーリング剤を使うと、ジアミンアレルギーが引き起こる心配がありません。
ただ、ヘナを使っているカラーリング剤の中にはジアミンが入っているものもあるので、アレルギーを持っている方は事前に美容室などで確認が必要です。
・トリートメント効果
ヘナを使って染髪すると、通常のカラーリングに比べてトリートメント効果が期待できます。
しかし、ヘナでのトリートメント効果は一般的なものとは少し異なります。
ヘナで髪の毛が染まる要因であるローソニアにはケラチンに絡みつくという性質があり、この性質がトリートメント効果につながっているのです。
一般的なトリートメントは髪の表面にコーティングを施すのに対し、ヘナのトリートメント効果は内部に浸透して効果を発揮します。
そのため、一般的なトリートメントのように髪がサラサラになるのではなく、髪の毛にハリやコシが出てきます。
内部に入り込むことで、トリートメント効果が長く、回数を重ねるごとに良くなっていくでしょう。
!!【使用時の注意】!!
・白髪のみ染まる
染髪は白髪のみに効果があり、黒い髪を明るくする効果は期待できない点が注意点として挙げられます。
厳密には黒髪も染まっているのですが、黒髪では染まっていることがあまり分かりません。
目立ってきている白髪をなんとかしたい、若々しい髪を取り戻したいという方におすすめです。
・時間がかかる
ヘナを使った染色では、髪に塗ってから約1時間待つ必要があります。
また、ヘナで染まったばかりの色は明るいオレンジで、色が落ち着き黒髪に馴染むブラウンになるまでには3日ほど必要であり、通常の染髪よりも時間がかかるでしょう。
染める際にはヘナにインディゴを混ぜることで、暗めの色に染めることもできます。
・染まり方が一定でない
ヘナは天然の素材を使用しているので、どうしても染める度に色合いが変わり、一定な染まり方はしません。
色が一定でないことが気になる場合は、ヘナよりも一般的なカラーリング剤を使った方が良いでしょう。
・完全にアレルギーが出ないわけではない
ヘナ100%のカラーリング剤を使用すればジアミンアレルギーのリスクはなくなりますが、ヘナでもアレルギー症状を引き起こす場合があります。
花粉症の症状がある人は、粉末状になっているヘナで花粉症とよく似た症状を引き起こす可能性が高いです。
また、インディゴを混ぜている場合にはインディゴによってかぶれてしまうことも考えられます。
カラーリングを行う前には必ずパッチテストを行い、アレルギー症状が出ないか確認しましょう。
クイーンズヘナはヘナ100%であるため、ジアミンアレルギーを引き起こす心配はありません。
髪や頭皮へのダメージが気になる、トリートメント効果を同時に得たい方はぜひ試してみてください。